2018年の地域(岡山)スモールビジネスのSEO対策の状況

SEOについては本屋に行けば大量の書籍があるし、ネットで検索しても大量のページがヒットします。書籍は古ければ色あせた情報になりやすいし、ネットの記事は玉石混交な中から適切な内容を選択するのが難しい状況ですね。

本記事では、ビジネスでWebサイトを活用し集客したいスモールビジネスのオーナーやWeb担当者の方へ向けに、裏付けが取れる情報で、これだけはやっておいた方が良いという施策を案内します。

筆者は、大手企業向けのWebアプリケーション開発エンジニアからコンサルタントとして独立し、約3年に渡って公的機関のコーディネーターを中心に、岡山県内の百社以上のホームページ制作やWeb集客の相談に対応してきた。

業界的には常識である内容も認知差が激しく、インターネットが普及して20年以上たった2018年になっても、地域のスモールビジネスの現場では、満足な検索エンジン最適化(SEO-サーチエンジンプティマイゼーション)対策が施されてることなど殆どない。業者に任せていても古い情報に基づいた効果の無い、もしくは逆効果な可能性もある取り組みをしていることもけっこうな頻度で見かけます。

GoogleのSEOに対する方針(アルゴリズム)の改良が進み、システムの裏をつくような対策で事業を行っていたSEO対策業者は苦しくなり、地方都市の知識が少ない経営者に営業をかけてくる例が増えているようです。

手口としては事業者としてリース契約を結ばせる事が多く、一度契約するとクーリングオフはありませんので、数年にわたった支払い義務が発生します。

そのような、不誠実な業者からの営業トークに騙されないようにするためにも、最低限の正しいSEO対策の知識を身につける必要があります。

Googleとその技術提供を受けているYahooを合わせると国内の検索エンジンに対する最適化はGoogleに対しての対策といっても良い状況です。

そのGoogleが基礎となる取り組みのガイドを「Google検索エンジン最適化スターターガイド」として提供しているのですが、SEO対策が必要と考えている事業者のオーナーや担当者に、 見たことがあるか尋ねると

Google検索エンジン最適化スターターガイドって聞いたことあります?

相談者
えっ何ですかそれ?初めて聞きました

と言った感じで99%が知らないと言われます。

自社で取り組む、外注に依頼するそのどちらにするとしても、まずは「Google検索エンジン最適化スターターガイド」に示されたGoogleのガイドラインを正しく理解し、実践することがSEO対策のスタート地点となります

「ホープマーケティング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?しっかりとした裏付けが無く、希望的観測に基づいて行う施策を揶揄したマーケティング業界の言葉です。
現代のデジタル化されたマーケティングは、数値データに基づき、PDCAさらに言えば計画に時間や予算をかけ過ぎないように小さなテストマーケティングから始めるDCAPが重要となっています。

本記事では、数値で行う分析や検証サイクルをサポートするために「Google検索エンジン最適化スターターガイド」で紹介されているツールを中心に導入方法や概要を説明します。

それでは、Google検索エンジン最適化スターターガイドの内容を確認していきましょう!

Google検索エンジン最適化スターターガイドとは

seo_starter_guideGoogle検索エンジン最適化(SEO-サーチエンジンプティマイゼーション)スターターガイドとは、Googleが「検索エンジンと相性のよいウェブサイトを作成したいのですが、おすすめの方法は?」という質問にたいして真っ先に取り組むべく内容をまとめたガイダンスです。

Googleウェブマスター向け公式ブログのこちらの投稿にあるように、2009年に初版が公開され、一度小さな更新がありましたが、しばらく改訂がありませんでした。

2017年12月27日に、スマートフォンやタブレットなどの閲覧環境の多様化や、新しいWeb標準に準拠した形で大幅に改訂が行われました。

GoolgeWebマスター向け公式ブログでは

「初心者向けのリソースとして「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」と「ウェブマスター アカデミー」を提供してきましたが、このたび SEO スターター ガイドを大幅に改訂し、検索エンジンと相性の良いウェブサイトの作成に役立つリソースとして公開することになりました。」

と紹介されています。従来はPDFとして一つの資料として提供されていたGoogle検索エンジン最適化スターターガイドですが、改訂版はWebのページとして提供される形へ変更されています。

初心者向けと言いながら、改訂版の資料は従来のPDF版と比較してやや専門的な表現や内容が多く、挿絵を使った表現のわかりやすさでは従来版に劣る部分があります。

従来版の内容が無効となった部分はほとんどなく、改訂版では追加や補足が行われているためまずは、従来版から取り組む方がわかりやすいかと思います。

Google検索エンジン最適化スターターガイドでわかること

ガイドの冒頭にガイドの目的として以下のような内容が記載されています

「このガイドには、Googleの検索結果で1位になるための秘訣が記載されているわけではありません。しかし、ここに書かれていることを参考にしていただくことで、検索エンジンからクロールされやすく、インデックスされやすいサイトを構築することができます。」

現在のSEO対策に必要な項目は、細かな評価項目はプラス評価項目、マイナス評価項目を合わせれば250種以上で構成されていると言われていますが、全ての対策の基礎となり上位の対策の土台となるWebサイトの構成をとるためには、Google検索エンジン最適化スターターガイドで示されたガイドに従うことがスタート地点となります。

ガイドに示された内容に対処せず、枝葉の取り組みをいくら頑張ったところでザルに水をくむようなものです

場合によっては、良かれと思った取り組みが状況を悪くすることもあります。

そうならない為にも、新・旧合わせたGoogle検索エンジン最適化スターターガイドの内容を正しく理解し、資産価値の高いWebサイトの構築を目指しましょう!

Google検索エンジン最適化スターターガイドの内容

まずは、新旧のガイドの目次を確認してみましょう!

start-guide-v1.1-contents

PDF版 V1.1

start-guide-v2017-contents

2017年12月 更新版

目次の時点で、旧バージョンの方が平易な言葉で語られていますね

更新版で追加されたポイント
  • 検索エンジン最適化の必要性
  • 構造化データ マークアップの追加
  • モバイル フレンドリーなウェブサイトの構築

が新たな節として設けられていると案内されていることに注意して新旧の資料を合わせて確認した方が理解が容易だと思います。

それでは、更新版の構成に従って、各章の内容を確認していきましょう!
今回は具体的な取り組みの事例として最も普及したWordPressでの対処も合わせて紹介していきます。

Google がコンテンツを見つけられるようにする

Googleへの登録状況の確認

通常はユーザーが意識することなく、クローラー(巡回)が日々探索しており自動で登録されます。
クロールした結果がデータベースにインデックスとして登録されることで検索対象となります。
Googleの検索データベースにどのようなインデックスが登録されているか確認するためには「site:wikipedia.org」のようにホームページURLの前に「site:」をつけて検索を実行します。

pref-okayama-index

上記の場合であれば、約132,000件のページがインデックス化されているということになります。
ご自身のWebサイトのページ数と登録されたインデックス数に大きな開きがある場合、クローラーが探索に来た際に何らかのエラーやブロックが発生している可能性があります。

Google Search Console(サーチコンソール)への登録と確認

旧PDF版では「P.30 便利なツールを活用しよう」で紹介されているGoogleウェブマスターツールが2015年5月よりGoogle Search Consoleに名称が改められ、アクセス解析のGoogle Analytics(アナリティクス)と共に運用には必須のツールとなっています。

十分なアクセスが得られていない初期の段階では、検索後のアクセスを調査・分析するGoogle Analyticsよりも、クローラーからの評価や検索行動の調査を行えるGoogle Search Consoleはより重要性が高いのですが、事業者や担当者にヒアリングした場合に前者は聞いた事があるが、後者は聞いた事がないというケースが多いので、これを機会にしっかりと理解してください。

Seach Console、Analyticsの登録はGoogleアカウントが必要ですが、開設するアカウントは個人用などを流用せずに事業用のアカウントを準備して行ってください。
中には、Web制作を依頼した業者のアカウントで設定されてしまい、人質化されている事があるのでもし、そうであれば本格的な運用を開始する前に切り替えておきましょう。

 

    • Search Consoleを使わないことは、目隠ししてダーツの矢を投げるようなものです
    • ツールの運用アカウントには十分注意しましょう

Search ConsoleからXMLサイトマップを登録する

Search ConsoleへWebサイトが登録できるたら次にXMLサイトマップを登録します。

WordPressで運用しているWebサイトの場合は、標準機能ではXMLサイトマップを生成する機能がないためプラグインを用いて生成したXMLサイトマップを登録します。

ここでは、シンプルで使い勝手が良いXML Sitemapプラグインを使い設定を行う方法を動画で解説したので参考にしてください。

クロール対象外のページを Google に指示する

先ほどのXMLサイトマップはクローラーが探索に来る際の地図の役目をしますが、robots.txtは入館ゲートの番人のような働きをするものです。
旧PDF版では「P.21 robots.txtを効果的に設定しよう」のページに記載があります。

規制を行うのはロボットに対してのみなので、パスワード情報や個人情報などの機密情報を守る目的では別の手段をこうじる必要があります。

その他、個別のページ単位でクローラーにインデックスを求めるか、拒否するかを指定するメタタグ「index、noindex」があります。
通常、問い合わせフォームの送信後のサンクスページやカテゴリー一覧ページなど、検索エンジンに格納してもメリットのないページに対して<meta name="robots" content="noindex" />を指定します。
WordPressであれば通常以下のページ指定することが多いです。

  • アーカイブページ(過去記事)
  • 検索結果ページ
  • タグページ
  • コンテンツの質、量が薄い記事

テンツの質に対するGoogle の評価基準の変更によって、内容が薄くユーザーに検索結果として提供してもメリットのないページを多くインデックスすることは、検索エンジンからみたWebサイト全体の評価にマイナスの影響があると考えられるため、都度指定することを習慣にしましょう。

Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする

ページがGoogleのクローラーにどのように評価されるかチェックしよう

コンテンツを最適化する

コンテンツ・イズ・キングと言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ユーザーにとって如何に価値あるコンテンツ(情報)を届けることができるかが重要であるとされることを表す言葉です。
SEO対策も、個々のテクニックや検索エンジンの隙をついた施策から、Goolge検索エンジン最適化スターターガイドで示された基礎的な対策を行ったうえで、価値あるコンテンツを提供し続けることがもっとも重要な取り組みとなります。

コンテンツSEOの具体的な取り組みは、非常に大きなトピックとなるためここでは、有名なGoolgeの企業理念を紹介しますので理解しておきましょう!

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

Googleは、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。
新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。
金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。
広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。
新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。

引用元:Google が掲げる 10 の事実

サイトをモバイル フレンドリーにする

ユーザーが閲覧に利用している環境が、パソコンからスマートフォンを中心としたモバイルデバイスが主流と変化してきました。
旧PDF版では記載のないモバイルフレンドリーという考え方は、2016年後半からつよく重要視されるようになり、2018年3月に ウェブマスター向け公式ブログの投稿モバイル ファースト インデックスを開始しますでアナウンスされ

検索結果の提供に使用するインデックスは引き続き 1 つのままです。 メインのインデックスとは別の「モバイル ファースト インデックス」はありません。 歴史的にデスクトップ版のコンテンツがインデックスされてきましたが、今後はモバイル版のコンテンツを使用していきます。
~中略~
モバイルフレンドリーなコンテンツを検索結果からより簡単に見つけられるようになりました。 これに関連して、2018 年 7 月初めより、表示に時間のかかるコンテンツは、デスクトップとモバイルの両方の検索結果に悪影響が出ることが、最近発表されました。

引用:Google ウェブマスター向け公式ブログ

と発表されました。更新版での技術的な内容としては最も大きな変更が加えられた項目となっています。

ここでは、あなたのWebサイトがモバイルフレンドリーなのかを確認するために、Googleが提供するモサポートツールの紹介と使い方を説明します

編集中

Search Console モバイルユーザビリティレポート

モバイルフレンドリーテスト

Page Speed Insights(ページスピードインサイト)

WordPressでの対応としては、適切なテーマと選定することが重要です。しかし、Webサイトの構成や目的によっては優先順位がことなるため、推奨するテーマはまた別の機会に紹介したいとおもいます。

ウェブサイトを宣伝する

実店舗がある場合はGoogleマイビジネスの有効活用が非常に重要になってきています。
検索エンジン最適化の一種ですが、マイビジネスの検索結果の上位表示を狙う施策をMEO(マップ・エンジン・オプティマイゼーション)と呼ぶことがあります。

岡山の小児科を検索した結果画面です。小児科のなかでマイビジネスへ登録している医院が少ないためたいした情報やレビューがなくても、検索結果の最上位に表示されています。

岡山 小児科 検索

続いては、同じページの最下部の表示です、自然検索の結果の後に、小さく広告表記のついたリンクが並んでいます。これは、Googleのリスティング広告でお金を払って出稿しているものです。

岡山 小児科 検索結果 下部

クリック型課金という方式なので、検索ユーザーがクリックしなければ費用は発生しないとはいえ、無料のマイビジネスよりも目立たないです。

マイビジネスの登録には費用は掛からず、ライバルの少ない今から取り組めば非常にコストパフォーマンスがよい宣伝方法と言えます。

SNSを活用した宣伝活動については、利用者の年齢、性別、年収、興味としったデモグラフィック属性や、ビジネス用途や個人向け用途などの使い分けもあります。
ただ、流行っているので自社でも取り組まなくてはと安易に飛びつくのではなく、しっかりと計画したうえで仮説を立て、検証できる体制をととのえて取り組むことが重要です。

その際に、基本となる考え方としてダンケネディの3M(マーケティングの3M)と言われる概念を紹介します。

ダンケネディは、マーケティングを成功させる要素として、「マーケット(Market)」、「メディア(Media)」、「メッセージ(Message)」の3つの要素があり、要素の足し算ではなく掛け算が成果となると定めています。

例えば以下のような感じです

『誰に Who』→マーケット (Market):婚活市場、訪問介護、就活市場
『何を What』→メッセージ(Massage):○×業専門、XXX限定
『どうやって How』→メディア(Media):新聞、タウン情報紙、業界誌、看板、ネット広告

上記の三つのMの組み合わせがちぐはぐだと、成果につながらいことがイメージできますでしょうか?
SEOに関心がある場合、集客にネットが有効だと思われるビジネスをされているのだとおもいます。

現在のマーケティングでは、上記3Mの組み合わせが正しいかを、早く、効率よく検証し改善していくサイクルが重要とされています。
しかし、SEOはとりくみ始めてから成果がでるまでに時間がかかります。言い換えれば、仮説を立てた3Mの結果が合っていたのか、ずれていたのかの判断までに時間がかかることとなります。

広告を使ったA/Bテスト(比較テスト)を行い、小規模なテストマーケティングを行う手法も検討しましょう。ネット広告は数千円という単位から気軽に出稿することができます。

マーケターの格言に「広告費を燃やせ」という言葉があります。身銭を切って市場に投げかけた反応をみることを繰り返すことで、マーケテイング思考が身につくという意味です。

とかく、スモールビジネスにおいてはSEO対策は自社対応すれば、無料のように見えるためそこに目が行ってしまいがちですが、投じた時間を他の収益化にあてた場合のコストを正しく認識し、時間を買う意識も持ちましょう。

検索のパフォーマンスとユーザーの行動を分析する

この章では、既に説明があったGoogle Search Consoleによる検索エンジンからの評価や提供しているコンテンツの品質(内部SEO対策)チェック。

流入したユーザーの行動を分析するGoogle Analyticsによる経路分析、人気コンテンツなどのチェックを交互に繰り返しながら、継続した改善サイクルを実施することの重要性が示されています。

要望や感想があればお気軽にコメントなどで教えてください!

 

 

おすすめの記事